2018年8月からの新マリオットプログラム開始に伴い、新しいトラベルパッケージのプログラムも発表されました。結果は予想以上の改悪となってしまいました。どの辺がどれくらい改悪なのか新旧プログラムを比較したいと思います。
現在のトラベルパッケージ
現在のトラベルパッケージでは、ホテルのカテゴリーに加え、航空会社によっても交換できるマイル数が異なります。一番お得な交換先はユナイテッド航空で、ANAやJALは交換比率はそれほど良くありません。
一番低いカテゴリーの部屋で、一番多くのマイルに交換しようとすると、270000ポイント必要になり、獲得できるマイルは以下の通りです。
● ユナイテッド航空 → 132000マイルと7泊無料宿泊
● 航空会社① → 120000マイルと7泊無料宿泊
(エアロメヒコ、エア・カナダ*、アラスカ航空、アメリカン航空、ブリティッシュ・エアウェイズ、コパ航空、デルタ航空、フロンティア航空、ゴル/ヴァリグ航空、ハワイアン航空、イベリア航空、ヴァージン・アトランティック航空)
● 航空会社② → 85000マイルと7泊無料宿泊
(アジア・マイル、アエロフロート、アシアナ航空、アビアンカ航空 - TACAライフマイルズ、 アリタリア航空、エアチャイナ、エミレーツ航空、エティハド航空、エールフランス / KLM、カタール航空、カンタス航空、ジェットエアウェイズ、サウディア、シンガポール航空、全日空、ターキッシュ エアラインズ、TAPポルトガル航空、中国東方航空, 日本航空、南アフリカ航空、大韓航空 SKYPASS、LAN航空、ルフトハンザ )
新トラベルパッケージ
新トラベルパッケージでの大きな変更点は、獲得できるマイル数は全ての航空会社で同じになったということです。この点は、現在交換比率の悪かった航空会社のマイルを欲しい人には少し改善かもしれません。
しかし注目すべきは、それ以上に必要マイル数の改悪が大きいということです。
新トラベルパッケージでは、一番低いカテゴリーの部屋の場合、330000ポイントで7泊無料宿泊と100000マイルに交換できます。
現在のトラベルパッケージでは、270000ポイントで85000〜132000マイルと7泊無料宿泊に交換できますので、パッと見た感じでもかなり改悪されたことが分かりますね。
でも実際はどれほど改悪になったか新旧プログラムを比較したいと思います。
スポンサーリンク
マイル交換比率を比較
無料宿泊の部分は7泊で同じですので、大きく変わる獲得マイル数でまずは比較したいと思います。
一番低いカテゴリーの部屋で、一番多くのマイルに交換する場合で比較します。1ポイントで何マイルに交換できるのか数値化しています。
現在一番交換比率の良いユナイテッドでは、1ポイントを0.48マイルに交換できるということです。例えば10000ポイントあたり4800マイルに交換できます。
次にお得な航空会社①のグループですと、1ポイントを0.44マイルに交換できます。10000ポイントあたり4400マイルです。
そしてANAやJALの航空会社②のグループですと、1ポイントを0.31マイルに交換できます。10000ポイントあたり3100マイルです
しかし新プログラムでは、全ての航空会社で1ポイントを0.3マイルにしか交換できないということになります。10000ポイントあたり3000マイルです。
今まで一番お得だったユナイテッドの場合ですと、10000ポイントあたり4800マイルに交換できていたのが、新プログラムでは3000マイルになるわけですからかなり少なくなってしまうことが分かりますね。
でも、ANAやJALの航空会社②のグループですと、10000ポイントあたり3100マイルが3000マイルになり、100マイルの減少で済むということも分かります。ですので、もともとANAやJALのマイルに交換しようと思っておられた方は、一見それほど改悪になるわけではなさそうですね。
しかし、ANAやJALのマイルに交換予定の方でも注意しなければいけないのが、宿泊するホテルのカテゴリーです。カテゴリーによっては新プログラムではかなり改悪になっているからです。
次にカテゴリーごとの必要ポイント数を比較してみたいと思います。
高いカテゴリーの部屋に宿泊する場合の比較
一番低いカテゴリーの部屋であれば、現在のプログラムでは270000ポイントから、新プログラムでは330000ポイントから交換できることが分かりました。
そして新旧どちらのプログラムでも、より高いカテゴリーの部屋に宿泊しようと思うと、さらに追加のポイントが必要になります。その追加で必要なポイントが新旧プログラムでは全然違うんです。
最低ランクの部屋からカテゴリーのアップさせる場合に必要な追加ポイントの比較です。(現在のプログラムのリッツカールトンは除いています)
最低ランクの部屋から1ランクアップさせようと思うと旧プログラムでは30000ポイント追加でいけたわけですが、新プログラムでは2倍の60000ポイント必要になるということです。
そして新旧プログラムの差は、カテゴリーの高い部屋になればなるほど開き、新プログラムで最低ランクから最高ランクの部屋にアップさせようとすると、旧プログラム120000ポイントの3.5倍の420000ポイントも必要になるという事です。
この差はかなり痛いと思います。最低ランクの部屋ならまだしも、高いカテゴリーの部屋に泊まりたい場合は、新プログラムでのトラベルパッケージは利用しにくくなったなというのが正直な感想です。
新プログラムでのホテルカテゴリーの変更
トラベルパッケージの変更に加えて考慮しなければいけないのは、ホテルのカテゴリー自体も新プログラムでは変更になるということです。
現在のトラベルパッケージでの最低ランクの部屋は、カテゴリー1から5です。
新トラベルパッケージでの最低ランクの部屋は、カテゴリー1から4です。
一見するとこれも改悪ですが、でも一概には言えないのは、現在カテゴリー5のホテルでも、新プログラムではカテゴリー4になるホテルもあるので、その場合は条件は同じです。
でも、現在カテゴリー4のホテルが新プログラムで5になる場合は、追加のポイントが必要になるので、これは損になってしまいますね。
ホテルのカテゴリー変更についてや、今予約すべきホテルと、新プログラムになってから予約すべきホテルの比較などは別記事にしています。
スポンサーリンク
トラベルパッケージへの交換は8月までに!
マリオット新プログラムでのトラベルパッケージは、全体的に大きな改悪になったと言えます。しかも、高いカテゴリーの部屋に宿泊したい場合はさらに大きな改悪ですので、是非今のうち8月までにトラベルパッケージに交換しておくことをおすすめします。
ちなみにわたしもトラベルパッケージに交換しました。その時オペレーターさんにいろいろアドバイスをいただけましたので、そのあたりも参考にしてみてくださいね。